「義足で走る」と一言で言っても、切断位置や切断理由、断端の状態など色々な要素によって一人一人状況が違います。故に現状では「佐藤選手のケース」、大分で登壇いただいた「山本選手のケース」、「春田選手のケース」、市民ランナーの「吉川さんのケース」…という様に、それぞれの特殊解が点在しているという状態であり、走り方や練習方法の理論、板バネなどの道具に関してもまだまだまとまった情報は無く発展段階の分野と言えると思います。ただ、これら特殊解の集積を作って行くことが、今後新たに走りたいと思う義足ユーザーの持つさまざまな状況に対応できるデータベースになってゆくと考えています。この1ヶ月の間で行われた大分・新潟でのワークショップ・レクチャーは、「Road to Blade for All -義足ユーザーの「走る」をサポートする- 」のスタートラインです。この事業を通じて色々な分野の方の力を借りながら、「義足で走りたい」を叶えられる環境を整えて行きたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。