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義足の少女に会いに、岐阜の高山に行ってきました。

株式会社Xiborgとギソクの図書館で、岐阜県高山市の義足ユーザーの女の子(Mさん)に会いに行ってきました。佐藤圭太選手(トヨタ自動車)にBlade for Allのブレード(Xiborg Joy Jr.)を手渡され、最初は恐る恐る踏み出すMさんでしたが、少しずつブレードの感覚を掴んで、あっという間に杖無しに歩けるようになりました。バネや膝継手の感覚に慣れたら、走り出す日も近いのではないでしょうか(^^)

一人でも義足で走りたいという子がいれば、走れるようにしてあげたい。

佐藤圭太選手のこの何気ない一言から始まった「ギソクの図書館」の活動ですが、まさにその思いを実現できた日でした。きっかけは、Mさんのご両親からギソクの図書館にいただいた「子供をスポーツ用義足で走らせてあげたい」と書かれた一通のメールからでした。どうやらMさんのおばあちゃんが、インターネットで色々調べている時に見つけてくださったそうです。

今までにもブレードランニングクリニックを開催して走ってみたい義足ユーザーを各地で募り、スポーツ用義足の体験会を実施したり、小学校〜高校などで義足に関する講演や体験会などを開催してきましたが、今回初めての試みだったのが、「義足ユーザーの子供が通っている学校での義足体験会」という形式でした。義足ユーザーの子供本人には、スポーツ用義足を使ったランニングクリニックを個別で実施。そしてクラスメイトの子どもたちには、スポーツ用義足の体験会と座談会をセットにして開催するというものでした。義足が日常的に身近にある子どもたち(義足ユーザー本人も含め)が、義足に関する知識や理解を更に深めて、多様性を学ぶプログラムです。

このプログラムの開催には、義足ユーザーの御本人の性格やご両親の考え方、学校の先生方の教育方針などもとても大切なので、まずはご両親と学校に相談しましたが、快く受け入れてくださりすぐに実施の方向で計画が進みました。

昨年の12月に義足になったというMさんですが、

「この子はこれからの一生を義足ユーザーとして生きていくので、なるべくオープンにしてあげたい」

というお母さんの言葉通り、とても活発で積極的な女の子。そしてクラスメイトの子どもたちも自然にその状況を受け入れているようで、体験会でも義足への興味が収まらず質問の挙手が途切れることがありませんでした。

「身近に義足ユーザーの友達がいて、それが当たり前の環境で育った子どもたちが大人になって、その多様性の感覚を自然に社会へ広げていってくれたら嬉しい。今日は素晴らしい機会になりました。」

と、担任の先生も言ってくださり、私たちにとっても素晴らしい体験になりました。

今後も、なかなか機会は少ないかもしれませんがこの試みは続けていきたいと思っています。皆さんの周りにこのような学校がありましたらぜひ連絡ください。今なら日本中、世界中どこへでも無償で駆けつけます!