フィッティングワークショップを開催しました。

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 第一回のフィッティングワークショップが義肢装具士田村さん主催で開催されました。これは、「義肢装具士がいなくても義足ユーザーが自分で生活用義足とスポーツ用義足を付け替えられるようになろう!」ということが主な目的です。一見、「そんな当たり前のこと…?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、多くの義足ユーザーにとって、義肢装具士がセットしてくれた義足のネジをはずして自分で付け替えるということは、想像以上に高いハードルだったりするんです。

 もし義足の角度がずれてしまったら?壊れてしまったら?歩けなくなってしまったら!?と考えると、なかなか一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。フィッティングワークショップでは、義足の仕組みや付替え方法、注意点やリスクも含めて、座学と実技を交えて丁寧に説明しました。座学の後には、実際に一連の付け替えプロセスを自分で行ってもらい、併設されたトラックで走る練習。バネで跳ねるような感覚、参加者の皆さんは感じることができたでしょうか。

 「自由にスポーツができる日常」当たり前の様で、義足ユーザーにとってはなかなか得難いものなんです。自分で付け替えられる様になって、その日常がぐっと身近なものになりました。ワークショップが終わる頃には、参加者の皆さんは自分で付け替えすることができるようになったので、これで例え競技用義足を持っていなくても、ギソクの図書館に来ればいつでも自由に走ることができます。

 フィッティングワークショップは、これからも定期的に開催します。走ることに興味のある義足ユーザーの方々や、競技用義足の取り扱いに興味のある義肢装具士の方々も歓迎!次回の情報はホームページでまたお知らせします。

Pratt Institute からの見学ツアー

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 ニューヨークにあるアート・デザイン系の大学Pratt Instituteの学生や先生方が、ギソクの図書館に見学にいらっしゃいました。デザインマネージメントの学科では、デザインしたものや仕組みをどのように実際に実行してゆくかということを討論したり実践したりしている方々で、今年は「access +abiity」をテーマに討論を進めているそうです。目的意識を持った学生達の真剣な眼差しや姿勢にこちらも刺激を受け、お互いにとても素晴らしい出会いとなりました。

スプリンター長期レンタルキャンペーン

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義足で走ってみたい方を募集します!

ギソクの図書館では、義足で走ってみたい方を募集しています。

「走ることには興味があるけど、板バネを購入すると考えるとなかなか手が出ない…」

そんな悩みを抱えている方!一歩踏み出すチャンスです。

下腿義足ユーザ募集

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下腿義足ユーザ対象に競技用義足の長期レンタルを行います。ギソクの図書館開館時期に購入したOttobock社のスプリンターがこれまでに使われたことがなかったため、勿体無いので使っていただける方を募集します。
 
 
対象競技用義足義足
Ottobock Sprinter 
 
対象者の体重の目安
40~59kg   2名
60~70kg   2名
71~86kg   1名
87~102kg 1名
 
-片足下腿義足のユーザ
-自分で競技用義足を持っていない方
-体が健康で運動することに問題のない方
-ソケットを新しく自費で作れる方(xx万円程かかります)
-日常的に走ることに対して意欲のある方
-今後ギソクの図書館などの活動や走ってる姿の写真提供などに協力をしてくださる方
 
-学生など、自分の収入がない方を優先させていただく場合があります。
-月に一回使用頻度を確認させていただき、もし使用しなくなってしまった場合は返却をお願いすることがあります。
-もし、ソケット制作などが不安な場合はこちらから義肢装具士を紹介することも可能です。
-断端の長さや地面から断端までの距離によっては競技用義足のフィッティングができない可能性もあります。ご了承ください。

特定非営利活動(NPO)法人登記

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 ギソクの図書館はこの度2018年11月に認証を受け、12月にNPO法人となりました。これまで、限られた活動と広報のみで事業の試行を行ってきました。今後はこれまでの活動の基盤をしっかりと作りつつ、以下のような活動を展開していこうと考えています。

  1. Monthly Run (月一クリニック)
    月に一回、義肢装具士が図書館にいて、義足ユーザが初めてでも板バネを交換して走る練習をするクリニックをOSPOと一緒に行っています。今後はこの活動の参加者(義足ユーザ、義肢装具士、理学療法士、技術者、ボランティアなどなど)を増やすべく、努力していきます。また、同じような活動をしている団体との協働も積極的にしていきます。

  2. Spontaneous Run (Weekly Run) (自発的なユーザ受け入れ)
    これまで、週1日自身で板バネを取り付けることができるユーザが来れる日を設定していました。今後はいつでもランニングスタジアムがあいている時で自分で板バネを取り付けることができるユーザであれば利用ができるようにいたします。そのために、板バネを取り付けることを許可するライセンスやそれを授与するワークショップを企画します。

  3. Fitting Workshop (義足の付け替え方レクチャー)
    知識のない人が安易に義足の取り付けをすると、事故に繋がります。そのため、我々はユーザやその親が起こり得るリスクを学んだり、自分で義足を付け替えられるようになるためのワークショップを企画いたします。そのワークショップを修了したユーザのみライセンスを授与し、ギソクの図書館の義足の自身での取り付けが可能となるようにいたします。そして、自分で自発的に走りたいときに走れるような環境を整えていきたいと思っています。

  4. 子供の運動会向け義足レンタル
    子供が運動会や競技会する際に、板バネを貸し出すことも考えています。しかし、義肢装具士ではなく自分か親が義足を付け替える必要があります。そのため、Fitting Workshopと組み合わせて、子供が運動会や競技会で走れるような準備期間をもうけ、当日までの1ヶ月ほどの期間で板バネを貸し出すような企画を考えています。

  5. 出張図書館
    東京近辺であれば、豊洲に行くことができるかもしれませんが、義足ユーザは全国に点在しています。そこで、地方の義肢装具士やユーザに向けて図書館を出張し、板バネを取り付ける経験を義肢装具士に、走る経験をユーザにしてもらえるような出張図書館を全国で展開していければと考えています。

そのほかにも色々とやりたいことは山積みですが、リソースも限られているので、ここに書いてあること全てできるかどうかもわかりません。できるだけ、大きな動きにすべくボランティアや寄付を随時受けてつけております。もし、運営や活動に興味がありましたら、ここから連絡をお願いいたします。